データベースひとつで、多くの問題を解決する。
その実現が、より良いサービスにつながる。

虎谷 正紀(MASAKI TORATANI)

機械学科 出身

1996年入社 CCS物流 テクニカルサポートセンター

新たな役割を託され、新設部署へ。

入社後は、L&A工事課(※)で物流設備の据付・調整を1年ほど経験しました。その後、関西CSセンターをはじめ、複数の営業所で設備点検、予防保全、トラブル対応などのアフターサービス業務に従事。その間、何度か海外出張も経験しました。現在は2018年に新設されたテクニカルサポートセンターの一員として、日本および海外のL&A拠点からの問い合わせ対応を行っています。たとえばセンサーの仕様や配線のつなぎ方など、フィールドエンジニアにとっての「取扱説明書」的な役割といえばイメージしやすいかもしれません。問い合わせ内容に対するアドバイスや資料確認、グループ会社を含めた各担当部署への情報展開などを通して、トラブルの早期復旧やフィールドエンジニアの作業時間を軽減するためのサポートをしています。

そしてもうひとつ、テクニカルサポートセンターの重要な役割が「Knowledge」の作成です。Knowledgeとは情報を蓄積するデータベースのこと。過去の問い合わせ内容や、疑問を解決するために使用した参考資料などをデータとして記録し、今後、同様の問い合わせがあった際の資料マニュアルおよびノウハウとして活用していくための登録作業も行っています。

(※)2007年の組織再編にともない、現在は村田機械の配属下

リモートメンテナンスが示す「未来の可能性」。

日本だけでなく海外からの問い合わせにも対応するため、仕事のやりとりはメールやテレビ電話が中心です。そのなかでも特徴的なのが、遠隔操作を活用したリモートメンテナンスです。最大のメリットは作業スピードの短縮。たとえば不具合について問い合わせを受けた後、フィールドエンジニアが現場に向かっている間にリモートツールを使って設備の異常をチェック。そうすることで、現場到着後のスムーズな指示出しが可能になります。また、フィールドエンジニアとのダブルチェック体制となるため、トラブル解決に向けたスピーディ&的確なアプローチも可能になります。

その一方で、通常業務以外の可能性、つまり災害時などのサポートツールとしても活用できると考えています。仮に大きな災害が起きたとしても、各拠点にリモート専属の社員を配置することで、いち早く情報収集・分析・復旧作業を行うことができます。「もし、東日本大震災の時に導入されていたら…」ふと、そう思うこともあります。通信網の整備など、現実問題としてまだ多くの課題も残っていますが、ひとつ言えるのは、可能性は広がっていくということ。すでにAR(※)や5Gも登場するなど、技術は日々進化中。私も“未来の可能性”に期待を寄せています。

(※)拡張現実:実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示すること

前向きな挑戦を、全力で応援する会社。

テクニカルサポートセンターは新設部署ということもあり、まだまだ試行錯誤の部分が多いのも事実です。ただ、私自身は「データベースへのアクセスによって、多くの問題を解決できるようになること」を明確な目標として掲げています。Knowledge登録のデータベースが充実すれば、たとえ知識ゼロで入社してきた新入社員であっても、短期間で現場に出られる可能性が高まるはずです。もっといえば、一切の支援がなくても仕事を進められる仕組みを作ること。その実現に向かって、与えられた役割を全うしていくつもりです。

学生のみなさんには、恐れずチャレンジしてほしいと思います。入社後は、環境に慣れることに精一杯でミスをしてしまうこともあると思います。しかし、失敗から学ぶことはたくさんあります。実は、私も若い頃は失敗ばかりでした。トラブル解決までに予想以上の時間がかかったり、配線を間違えて部品を破損させてしまったり…。それでも一生懸命取り組んだ結果のミスであれば、上司や先輩をはじめ、会社が全力でバックアップしてくれるのがムラテックCCSのいいところ。入社時点で知識やスキルは必要ありません。お客様や社内の人間と対話ができればOK。ムラテックCCSの一員としての素質アリ!です。

キャリアの歩み

1996年 入社・L&A工事課に配属/物流設備の据付・調整業務を担当
1997年 CCS物流 関西CSセンター/設備点検・予防保全、トラブル対応などのアフターサービス業務を担当
2009年 CCS物流 関東CSセンター/設備点検・予防保全、トラブル対応などのアフターサービス業務を担当
2017年 CCS物流 滋賀CSセンター/設備点検・予防保全、トラブル対応などのアフターサービス業務を担当
2018年 CCS物流テクニカルサポートセンター/リモートツールを活用したトラブルの早期復旧、フィールドエンジニアの後方支援を担当

一日のスケジュール

  1. 9:00
    出社、支援対応
    メールチェック・CSシステム確認
    データベース確認(他支援者の対応状況確認)
  2. 12:00
    昼食
  3. 12:45
    支援対応
    データベース登録
    データベース登録修正(他支援者含め登録内容の修正)
  4. 18:00
    退社

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